☆☆☆ 「九条の会」メルマガ詳細版 2020年9月25日 第331号 ☆☆☆

憲法9条、未来をひらく

 

事務局より

<声明>安倍政権の終わりと改憲問題の新たな局面を迎えて
            2020.09.23 九条の会

 7年8ヶ月に及ぶ安倍晋三内閣が総辞職し、菅義偉政権が誕生しました。安倍首相が任期を残して辞任に追い込まれた最大の要因は、九条の会も参加した「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」による3000万人署名、発議阻止の緊急署名の運動をはじめとする全国の市民の粘り強い行動が強い後押しとなり、それに励まされた立憲野党の頑張りが、安倍首相の念願である明文改憲の策動を押しとどめ、「2020年末までに」「自分の任期中に」という首相の公約を事実上挫折に追い込んだことにあります。それに加えて、安倍政権が進めてきた大企業を優遇し、いのちと暮らしをないがしろにする政治が、新型コロナの流行に直面して、対策の無力、社会の困難を露呈させたことや、モリカケ、桜を見る会の問題、検察庁法「改正」の企みなどの政治の私物化への怒りの爆発が、政権を追い詰めた要因となりました。  しかし、安倍政権の追求した改憲、大企業優遇の政治は決して安倍個人の思いつきではなく、冷戦終焉以降、自衛隊をアメリカの戦争に加担させようと圧力をかけてきたアメリカや財界、右派勢力の要請に基づくものです。2015年の日米ガイドラインでは日米同盟をアジア・太平洋から世界へ、さらには宇宙にまで拡大し共同作戦体制を強化することが謳われています。安倍首相が辞任したからといってこれらの危険がなくなるわけではありません。  誕生した菅政権は、「安倍政権の政治の継承」を掲げ「憲法改正にしっかりと取り組む」と安倍改憲の完遂を公約に掲げています。菅首相をはじめとして新閣僚21人中実に18人が日本会議国会議員懇談会等の改憲右派団体のメンバーであることはその決意の強さを裏づけています。さらに、菅政権は、明文改憲の前段として、9条の実質的破壊を推し進める「敵基地攻撃能力」の保持をまず強行しようとしています。安倍首相は、退陣直前の9月11日に異例の「談話」を発表して次期政権に、その実行を迫りました。それに呼応して、安倍首相の実弟である岸信夫新防衛大臣は就任直後の記者会見で、敵基地攻撃能力を含むミサイル防衛について「今年末までにあるべき方策を示し、速やかに実行に移す」と明言しました。これは、自衛隊が米軍とともに海外で戦争する軍隊になることをめざすものであり、9条を破壊する許すことのできない暴挙にほかなりません。  安倍政権を終わらせたことで改憲の企てに大きな打撃を与え、改憲問題は新たな局面に入りました。しかし自民党・改憲勢力はあきらめていません。改めて改憲4項目を掲げ、改憲に拍車をかけようとしています。安倍改憲の強行を阻んだ市民の力に確信を持って、改憲発議阻止の緊急署名に、改めて取り組みましょう。敵基地攻撃力保持という9条の破壊を許さない、という声を挙げましょう。

「改憲発議に反対する全国緊急署名」について

 安倍首相の辞任表明により、情勢が大きく変わりました。全国のみなさんの「安倍9条改憲NO!」の署名をはじめ、この間の粘り強い運動が、安倍首相の任期中の改憲を不可能に追い込み、これが安倍辞任の大きな要素になったことは疑いありません。 署名は近く、全国アクションで検討して新しい情勢に合わせた用紙を作ることになると思いますが、しばらくの間は「請願事項」の説明をしながら現在の用紙をお使いください。集まっている署名は集約して、次期国会に提出したいと思います。

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もりやま九条の会(愛知県名古屋市)

14周年のつどい:記念講演と合唱
日時:10月3日(土)13:45〜16:00
演題:新型コロナ禍等と安倍改憲に想う」
講師:長峯 信彦氏(愛知大学法学部教授)
合唱:守山ピース&ラブによる合唱
参加費:無料
場所:「アクロス小幡」守山文化小劇場
主催:(名古屋)もりやま九条の会
問い合わせ:mm540728tm@gmail.com

調布九条の会「憲法ひろば」(東京都調布市)

第159回例会:コロナと憲法 これからの世界
日時:10月18日(日)13:30
問題提起:丸山重威さん(ジャーナリズム研究者、調布「憲法ひろば」世話人)
参加費:300円
場所:あくろすホール(国領駅前)
主催:調布九条の会「憲法ひろば」
  連絡先:choufu9jou@yahoo.co.jp

守ろう9条 紀の川 市民の会(和歌山県和歌山市)

第17回憲法フェスタ 9条をまんなかに〜えがこう平和への道
日時:11月3日(火・休)13:30〜
会場:河北コミュニティセンター(和歌山市市小路152−2)
講演:君島東彦氏(立命館大学教授)
演題:コロナと憲法
入場無料
主催:守ろう9条 紀の川 市民の会
連絡先:073−462−0539(原) 

九条の会・よっかいち(三重県四日市市)

15周年のつどい「森友事案 すべて本省の指示」br 日時:11月21日(土)13:30〜
講演:相澤冬樹さん(大阪日日新聞論説委員・元NHK記者)
会場:四日市市文化会館第3ホール必ずマスクのご持参・着用をお願いします。
主催:九条の会・よっかいち
連絡先:090−2925−0138

活動報告:9条を守る茶屋町の会(青森県青森市)

 青森市の9条を守る茶屋町の会では恒例の毎月9日の街頭宣伝は、9月9日、連日続く猛暑の中で横断幕など掲げながら行われました。  マイクを持った門倉昇会長は「安倍首相は退陣することになったが次の総裁が3人立候補しているがいづれも安倍政治を継承する姿勢であり自民党政権が続く限りは9条改憲・壊憲の企ては続くでしよう。それを最終的に阻止するには、「九条の会」の役割は増々発展させなければなりません」と力を込めて訴えました。車窓から手を振る人など10数年続けて来た街宣も街では馴染になっています。                      9条を守る茶屋町の会 門倉昇

活動報告:泉・富谷のつどい(宮城県仙台市)

 「変えるぞ!政治、今、ここから」280人集う。8 月 30 日(日)日立システムズホール仙台シアターホール(仙台市青年文化センター)で、安倍9条改憲 NO!政治を変える泉・富谷市民アクションのつどいが前広島市長の秋葉忠利さんを迎えて開催されました。コロナ禍の中、ソーシャルデイスタンスに配慮しながらの集会でした。  秋葉さんの講演は、とても理論的に整理されていて、核兵器禁止条約をめぐる国際情勢も踏まえた、示唆に富んだお話でした。アベ政治の憲法無視の原因は、憲法遵守を規定している 99 条が、「道徳的要請」「宣明」と解釈され法的義務と政権が捉えていないことにあることを強調されていました。後半は、野党と市民連合の皆さんが来るべき総選挙に向けて共に頑張ろう!と決意を表明されました。アベ政権は終わったけれどアベ政治は終わっていない、このままぬか喜びはできないと、気持ちが引き締まる思いになりました。        (とみや9条の会 佐藤修司)

編集後記〜自民党の権力維持の「振り子」論

 自民党の長期政権維持の手法の分析に「振り子論」がある。  政権が行き詰まると左右に「振り子」が振れるように政策が動いて、民意を引き付けるというものだ。これが「内閣交代」で民衆の不満を吸収してきたといわれる。危機に陥った安倍政権の退陣と菅義偉内閣の登場では支持率の高騰(安倍政権末期30%→菅新政権70%)があった。今回は菅政権は「安倍路線の継承」を謳っているから「左右の振り子」ではない。  ではどのような振り子が働いたか。この支持率の高騰を招き寄せたのは、従来の自民党の政権交代の「振り子」機能の変種だったのではないか。安倍氏の御曹司的な世襲政治から、菅氏の「たたきあげの苦労人」(物語)の政治へのリセットだ。歴代の首相を輩出してきた長州からではなく、貧しい東北の秋田出身で農家の息子に生まれ、「集団就職」で上京し、段ボール工場で働き、夜学に通ったという「物語」だ。これはほとんどが作り話だ。こんな「振り子」に騙されてはなるまい。  実際、政策の「振り子」は働いていない。政権が成立すると間髪をいれず、反対するものは排除すると宣言した冷酷さ、安倍政権の継承を謳い、「自助、共助、公助」などと新自由主義丸出しのスローガンを得意げに掲げた。この内閣は菅自身が副会長を務めて来た日本会議議員懇談会の閣僚が21名中15名、神道議員連盟懇談会は17名(総計19名)という極右内閣なのだ。(T)