☆☆☆ 「九条の会」メルマガ詳細版 2020年9月10日 第330号 ☆☆☆

憲法9条、未来をひらく

 

憲法破壊と対決 引き続き会の役割発揮を

安倍退任に世話人からの一言   「九条の会」ニュース第384号(08月31日)より転載

浅倉 むつ子(早稲田大学名誉教授)
安倍政権の7年8か月を思い起こすと、残された「負の遺産」の大きさに愕然とするばかりです。しかし、うかうかとしてはいられません。新型コロナの感染拡大のなか、世界中に暴力がはびこり、人々が相互に分断されている今こそ、私たちは、透明で、思いやりに満ちた、理性の政治を取り戻さなければならないからです。

池内 了(名古屋大学名誉教授)
安倍首相の辞任表明は、「責任を感じる」とか「手を携えて」と言いながら、国民の求めに誠実に応えようとしない安倍政治の行き詰まりの表れと言えるでしょう。集団的自衛権を容認し、専守防衛をかなぐり捨て、9条改憲を実現する、その強権的な姿勢が後任者に受け継がれないよう、安倍政権に対したのと同じ厳しい目を向け続けましょう。

池田 香代子(ドイツ文学翻訳家)
全国戦没者追悼式で、積極的平和主義という言葉を久しぶりに聞いた。平和学のいう平和主義の簒奪だ、と怒る人もいるが、主義がつくのとつかないのとでは、意味が異なる。英語だと前者は positive peace、後者は proactive contribution to peace だ。pro はあらかじめ、active は行動する、つまり敵基地攻撃の正当化だ。集団的自衛権容認から続く戦争のできる国への地殻変動的変化を、最後に宣言したつもりなのだろうが、これを無効化するのが今後の私たちの課題だ。

伊藤 千尋(ジャーナリスト)
安倍退陣の背景は一目瞭然です。モリカケ桜に黒川と続出する不祥事の弁明に疲れ、コロナには打つ手なし。9条改憲ももはや無理とあきらめた敗北宣言にほかなりません。 悪しき政権をついにダウンさせた市民力を、我々は誇っていい。今後は安倍の後継にとどめを刺し、9条を日本に根付かせ世界に広める運動を展開しましょう。

清水 雅彦(日本体育大学教授・憲法学)
戦後最悪の安倍政権の下、一時は国会で改憲勢力が3分の2を超えていました。しかし、九条の会の活動や労組と市民と野党の共闘があったからこそ、改憲を拒むことができました。とはいえ、戦争法は制定され、改憲策動も続くでしょう。 であれば、共闘を発展させ、政権交代により戦争法の廃止と憲法理念の実現を目指していこうではありませんか。

高遠 菜穂子(イラク人道支援ワーカー)
集団的自衛権容認、安保法制成立、武器輸出3原則の撤廃。 この7年8ヶ月で私が最も焦りと不安を感じたのは、海外メディアでも特に大きく報じられたこれら3つです。「平和主義から軍国主義へ」「平和主義を棄てた」といった見出しに衝撃を受けました。 でも、これだけの難局にあって、憲法九条を守り切ったことは誇っていいのではないでしょうか。全国に広がった「九条の会」のみなさんの働きのおかげだと思います。この後も全く気は抜けませんが、新しい日本をデザインする気持ちで頑張りたいですね!

山内 敏弘(一橋大学名誉教授)
安倍首相は、退陣表明の記者会見で、国民的な世論の盛り上がりなしには改憲は進められないことを痛感したと述べた。全国各地の「九条の会」などによる広範な運動が安倍改憲を阻止することに大きく貢献したのである。ただ、自民党政権が続く限りは9条改憲・壊憲の企ては続くであろう。それを最終的に阻止するには、「九条の会」の役割は引き続き大きいと思われる。

事務局より

「改憲発議に反対する全国緊急署名」について

 安倍首相の辞任表明により、情勢が大きく変わりました。全国のみなさんの「安倍9条改憲NO!」の署名をはじめ、この間の粘り強い運動が、安倍首相の任期中の改憲を不可能に追い込み、これが安倍辞任の大きな要素になったことは疑いありません。 署名は近く、全国アクションで検討して新しい情勢に合わせた用紙を作ることになると思いますが、しばらくの間は「請願事項」の説明をしながら現在の用紙をお使いください。集まっている署名は集約して、次期国会に提出したいと思います。

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九条の会東京連絡会(東京都)

9・18大集会 安倍9条改憲NO! 政治を変える
日時:9月18日(金)18時30分〜(開場18時10分)
講師:小森陽一さん(九条の会事務局長、東京大学名誉教授)
   五十嵐仁さん(法政大学名誉教授)
会場:としま区民センター・多目的ホール(豊島区東池袋1−20−10)
参加費:1000円(学生500円)
手話通訳あり
主催:九条の会東京連絡会
連絡先:03−5812−4495   http://www.9jo-tokyo.jp

東久留米「九条の会」(東京都東久留米市)

「宇都宮健児さん大いに語る」
    ―新型コロナ感染症・人権・貧困・新自由主義・教育―
日時:9月19日(土)14:00〜(開場13:30)
場所:成美教育文化会館(西武池袋線東久留米駅北口より所沢方面へ徒歩5分)
参加費:500円(参加は予約制)
申し込み先:пEFax :042-473-9489(鈴木)・090-6010-2237(大山)
 メール:higashikurume9@jcom.home.ne.jp にて必ず予約してください。
   氏名・枚数・連絡先рお願いします。
   コロナ禍のため、マスク着用・手指のアルコール消毒にご協力を。
    参照:http://higashikurume-9.net/
主催:東久留米「九条の会」

みやぎ農協人九条の会(宮城県)

シンポジューム「地域での協同組合(農協)の役割・課題を考える」
日時:9 月 19 日(土)午後 1 時 30 分
会場:フォレスト仙台ビル2階 会議室 (第 5・6 会議室) (仙台市青葉区柏木)
報告者:冬木勝仁さん(当会世話人、東北大学農学部教授・みやぎ生協理事長)
    舟山健一さん(当会世話人、JA みやぎ仙南農業協同組合組合長)
参加費:300 円
定員:50 名。
当日は感染対策を講じます。参加者の皆さまにはマスク着用願います。
申込:参加希望の方は出来るだけ事務局にご連絡下さい。電話、メールなんでも可。
電話 022−728−8812 FAX022−276−5160 メルアド info@9jou.jp
主催:みやぎ農協人九条の会
連絡先:事務局 齋藤清治(090-3640-8696)佐藤修司(070-6491-8206)

南小泉蒲町校区9条の会(宮城県仙台市)

5周年記念タタル・ヘンリ ヴァイオリン演奏会
日時:9 月 20 日(日)13:00〜14:00
場所:若林区文化センター1F 展示ホール(若林区役所の南・区の図書館がある建物)
演奏:タタル・ヘンリさん
曲目:エルガー 愛の挨拶/バッハ G 線上のアリア/ブラームス ハンガリー舞曲第5番等
入場:無料
定員:50 名(申込締切 9/14(月) 定員になり次第締め切ります。)
(参加ご希望の方は、お名前や連絡先を下記にお知らせください。)
主催:南小泉蒲町校区9条の会
連絡先:п彦AX 022−231-2712(松尾)

落合・中井九条の会(東京都新宿区)

新型コロナウイルスとたたかう 免疫の力を知ろう! DVDでの学習
日時:9 月 20 日(日)13:15〜15:00
場所:落合第一地域センター(下落合4-6-7)
    3階第一集会室A(定員27名での開催)
連絡先:落合・中井九条の会 dzn01653@nifty.com

鶴ヶ谷地域九条の会(宮城県仙台市)

憲法 Cafe 新型コロナと日本国憲法
  日時:9 月 20 日(日)13:30〜15:30
  場所:鶴ヶ谷市民センター第一会議室(仙台市宮城野区鶴ヶ谷 2 丁目)
  話題提供:刈田啓史郎さん(鶴ヶ谷地域九条の会世話人)
  参加費:無料
  定員:38 名
  主催:鶴ヶ谷地域九条の会
  連絡先:鶴ヶ谷地域九条の会事務局 090-8780-8091(篠原)

ふじみ9条の会(東京都東村山市)

<9月のお知らせ>「クラシック音楽でひと時を楽しむ」
日時:9月20日(日)午後1時30分〜場所:富士見図書館2階集会室
参加費:無料
  主催:ふじみ9条の会
  連絡先:山澤(080-3154-5059)

千住九条の会(東京都足立区)

望月衣塑子氏講演会(前号329号の記事の澤地久枝講演会の変更)
日時:9月25日(金)18時30分〜 
    演題:安倍政権の7年8ヵ月は何だったのか「安倍政権後の政治・社会の動き」
ミニライブ:「ザ・ニュースペーパー」福本ヒデ 
   会場:東京芸術センター21階天空劇場(北千住駅西口徒歩10分)
参加費無料
主催:千住九条の会  東京民医連東部東葛ブロック
連絡先:090−6953−7144(中田)
コロナ対策のため、先着100名様限定ですので参加ご希望の方は事前に連絡をお願いいたします。

調布九条の会「憲法ひろば」(東京都調布市)

第158回例会:コロナの脅威を前にして 「地球平和憲章」を考える
日時:9月27日(日)13:30
お話:堀尾 輝久さん(東大名誉教授、調布「憲法ひろば」世話人)
参加費:300円
場所:たづくり文化会館8階「映像シアター」
主催:調布九条の会「憲法ひろば」
連絡先:choufu9jou@yahoo.co.jp

宮前九条の会(神奈川県川崎市)

第71回学習会「コロナ禍をどう生き抜く」
日時:10月10日(土)14:00〜16:30
会場:宮前市民館第4会議室(川崎市宮前区宮前平2−20−5/(東急田園都市線宮前平駅)
講師:脇 正太郎氏
資料代:300円
主催:宮前九条の会
ZOOMでも参加できます。申込みは
  
   https://www.secure-cloud.jp/sf/1598359116OzifhzFs
問合せ:若原さん(044-855-8896)

えびな・九条の会(神奈川県海老名市)

中村哲さんDVD上映会
日時:11月15日(日)午後2時
場所:神奈川県海老名市の市文化会館120サロン(海老名駅徒歩5分)、
DVD「アフガニスタン 用水路が運ぶ恵みと平和」(昨年12月、アフガニスタンで凶弾に倒れた医師・中村哲さんの仕事を描いたドキュメンタリー)を上映し、トークシェア。中村さんの告別式で長男が行った挨拶文の朗読も。
参加費無料。
主催:えびな・九条の会
連絡先:рO46−232−7991荒川

編集後記〜安倍首相がまた政権を投げ出した

 政権投げ出しの理由は「持病の悪化」だが、その背景は深刻な安倍政治の行き詰まりだ。新型コロナ禍対応の失敗、モリカケサクラ・黒川など疑惑山積、与党・霞ヶ関の腐敗などにくわえ、なによりも肝心の安倍首相が就任以来、最大の政治目標としてきた9条改憲が行き詰まり、見通しが立たなくなったこと。国会の議席数では圧倒的少数の改憲反対派のたたかいで、奇跡的な勝利を得た。改憲問題で安倍首相をここまで追い込んできたのは、野党と市民の共同した粘り強い闘いと、それが作り出した改憲反対の世論だ。2015年安保のたたかい以来、市民が主権者として、一人でもプラカードを掲げて行動することが全国の各所でみられる風景になった。戦争法反対全国署名、9条改憲反対全国統一署名、改憲発議反対署名などなど、粘り強い運動があった。このような闘いの中で安倍政権の退陣が実現した意義は大きい。(T)