事務局からのお知らせ


安倍9条改憲を阻むために全国の九条の会は立ち上がろう
         2017年9月6日  九条の会事務局

 安倍首相は、日本国憲法施行70周年の5月3日、あえて挑戦するように新たな改憲の提言を行いました。今回の安倍改憲は、9条1項、2項を残しながら、新たに自衛隊保持を憲法に明記することで、9条を根本的に変質させ日本を「戦争する国」に転換しようという重大なねらいをもっています。森友、加計学園にみられる行政の私物化、自衛隊日報隠し、共謀罪法案の強行採決などとどまることを知らない悪政に対する怒りが噴出し、都議会議員選挙で安倍自民党は大敗し、その後も安倍政権は支持率の低下が続いていますが、首相は改憲を強行する決意を変えていません。憲法と日本の進路は今、戦後最大の岐路を迎えています。
 安倍改憲を広範な共同で阻もうと、総がかり行動実行委員会をさらに広げ、19名の発起人の訴えに基づき「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」が発足し、3000万署名を軸に安倍改憲を阻む行動が呼びかけられています。
 九条の会は、結成以来憲法を改変するさまざまな企てに反対する行動の先頭に立ってがんばってきましたが、共同の行動のよびかけに名前を連ねることは控えてきました。9人のよびかけで発足した九条の会の役割は、あくまで全国7000余にのぼる九条の会の交流や連絡調整に当たることにあり、その多様な活動を縛ることは避けたいという思いからでした。
 しかし、安倍改憲の企てを阻むことは、2004年に九条の会が出発したそもそもの目的にほかなりません。そこで、会事務局は、よびかけ人と世話人の了解もいただいて、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」に組織として参加し、他団体と協力して活動する決断をしました。安倍改憲を阻むため、全国市民アクションの一員として全力をあげる決意です。
 この重大な局面に立って、安倍改憲を阻む大きな共同の闘いを起こすため、全国の九条の会のみなさんに、以下の3つの行動に立ち上がることを訴えます。
 1 すべての会が、学習会を持ち、市民とともに、安倍9条改憲の危険性を改めて確認しましょう。
 2 全国市民アクションが掲げる3000万署名を達成するために、会毎に目標をたて、戦争法廃止2000万署名の経験を生かしながら、全国津々浦々の草の根で宣伝と対話を広げ署名の輪を広げましょう。
 3 それぞれの地域で他団体と協力し合って市民アクションを立ちあげ、安倍改憲阻止のための市民アクションの取り組みに積極的に参加し、共同の輪を広げましょう。

※署名用紙は九条の会のサイトからダウンロードできます。


アピール 3000万人署名に弾みをつけよう 
危険な安倍9条改憲案を止める、大きな世論のうねりを
       安倍9条改憲NO!全国市民アクション実行委員会

 「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」に取り組んでおられる全国のみなさん、
 自民党は年内にも、9条に自衛隊を明記することを中心とする改憲案をまとめようとしています。
そして、年明けの通常国会で提示し、改憲案の発議をめざそうとしています。
 私たちはいよいよ、「安倍9条改憲」の野望に正面から立ち向かうときを迎えました。
 総選挙の結果、自民、希望、維新の「積極改憲派」は、衆院議席ではほぼ4分の3に達し、公明党も含めると改憲勢力は8割にもなりました。しかし、総選挙後の各種世論調査では、「9条に自衛隊を明記」に反対する人は依然として半数以上に達し、賛成を大きく上回っています。この大きな反対世論を前に、これら改憲勢力は今のところ、改憲案で合意する確たる見通しや、まして世論を強行突破する自信を持っていません。私たちが力をつくして「安倍9条改憲」反対の世論をさらに強く大きなものにするなら、9条改悪の発議をさせないことは十分に可能です。
 安倍首相はすでに、自民党の憲法改正推進本部の人事を組み替えて自分の言うことをきく体制にしており、自民党改憲案は、5月3日に安倍首相が打ち出した「安倍9条改憲」案に沿ったものになるでしょう。自衛隊が「9条の2」などとして憲法に定められたら、集団的自衛権の行使や国際紛争への武力介入など、自衛隊が海外で戦争し、殺し殺されることが憲法で認められることになります。9条は、1項も2項も効力を失い、日本は「いつでも戦争する国」になってしまいます。
  これに対し私たちは、特に若い世代や女性などに「安倍9条改憲」の危険性を分かりやすく丁寧に訴え、これに反対する意思を持つこと、できるならその意思をさまざまな形で表わすことを呼びかけていきましょう。
「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」(3000万人署名)は、そのための意思表示の方法であり、対話の機会をつくりだすためのものです。この署名のうねりが全国に広がっていけば、改憲勢力はその勢いと意欲を失うことになるでしょう。
 正念場はこれからです。あらゆる地域で、分野で、街頭でも駅頭でも、商店街や路地裏でも、戸別にでも、1人ひとりに語りかけ、対話の輪を広げていきましょう。
 分かりやすいチラシやリーフ、SNSでの発信や対話、音楽や絵画、パフォーマンスなど、創意工夫をこらし、“戦争する国反対”、“自衛隊は殺すな、殺されるな”、“安倍9条改憲を止めよう”と訴えていきましょう。
                                             2017年11月16日


九条の会ブックレット「安倍9条改憲は戦争への道」発売中

内容:2017年6月20日開催の九条の会事務局主催学習会の講演に、それぞれの講演者が手をいれたもの。九条の会サイトに表紙の画像を紹介してあります。
 @「安倍首相の改憲発言−そのねらいと危険性」
    渡辺 治さん(一橋大学名誉教授・政治学・九条の会事務局員)
 A「安倍首相の改憲発言−その憲法論的検討」
    浦田一郎さん(一橋大学名誉教授・憲法学)
 B資料など
A5判84頁 頒価500円(郵便料金別途)10冊以上の申し込みは8掛け。送料は購入者負担。
ご注文は九条の会事務局へ、メールかFAXで。


九条の会新作ポスター「安倍9条改憲は戦争への道」発売中

  九条の会サイトに図版が掲載してあります。
  ポスターは、  1枚   100円  
           10枚〜  90円
           30枚〜  80円
           50枚〜  70円  
  送料は、購入者負担です。
  ご注文は九条の会事務局へ、メールかFAXで。


改憲勢力が草の根での「国民運動」を宣言
   (九条の会ニュース291号より)

日本会議が改憲へ「決起集会」
 日本会議と同会議議員懇談会は11月27日、改憲に向けての事実上の決起集会ともいうべき「設立20周年記念大会」を開き、自民党、希望の党、日本維新の会の30数人の国会議員を含む2000人が参加しました。
 集会には、安倍首相が、「自由民主党は国民に責任を持つ政党として、憲法審査会における具体的な議論をリードし、その歴史的使命を果たしてまいります」とのメッセージを寄せました。
 日本会議議連の新会長に就任した自民党の古屋圭司衆院議員は「結果を出す、実現するのは国会議員に課せられた使命。全国から集まったみなさんは、正しい理解を推し進めていく国民運動で、われわれの憲法改正に向けての背中をおしていただきたい」とあいさつ。
各党からは、自民党憲法改正推進本部顧問・下村博文元文科相「来年の通常国会にはわが党として憲法改正発議ができる、それを憲法審査会で提案できるよう頑張る」、希望の党・松沢成文参院議員団代表「憲法改正に進むよう希望の党として最大限の努力をする」、日本維新の会・馬場伸幸幹事長

「憲法改正議論は、先頭に立つ」などの決意表明がありました。日本会議と密接な関係にある「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の櫻井よし子・共同代表は「憲法改正を本当に急ぎたい。今までの努力に倍して、倍して国民に語りかけ、憲法改正の機運を全国津々浦々につくりだしていくことが大事だ」とゲキを飛ばしました。

九条の会と対決姿勢をむき出しに
集会では日本会議地方議員連盟の松田良昭会長が「一つは小選挙区289に憲法改正推進のための組織をつくる。それは自民党支部長が中心になっていただき、われわれ地方議員も入り、日本会議の皆様方にはいっていただく、相手はまさしく『九条の会』や護憲派なんでしょうが、そんなものには負けないような多くの人たちが入っていただけるような組織を作っていきたい。それは選挙区にとどまらず津々浦々にさまざまな形の組織を作っていくことを決定しました。また来年5月3日にはその組織を挙げてフォーラムを開催し、憲法改正の機運を高めたい」と語りました。
集会は「我々は、憲法改正実現のための正念場を迎えている」「我々は、この『誇りある国づくり』への参加を次代の青年達にも広く呼びかけ、世代を超えて一致団結し、ここに力強い国民運動を推進する決意を新たにする」との宣言文を採択しました。

各地から(全国の草の根にはこんなに多彩な活動がある!)

催し案内や活動報告の掲載原稿を募集しています。本欄に掲載希望の方はmag@9jounokai.jpに投稿して下さい。掲載は原則として「九条の会」関係の催しに限り、1行事1回掲載とします。このメルマガは毎月10日、25日発行です。投稿される方は発行日の5日前までにお願い致します。原稿はチラシなどの添付ではなく、掲載形式でデータを作ってお送りください。編集に際して若干、手を加える場合があります。
                                                    (編集部)


磯子地域九条の会(神奈川県横浜市)

学習会:総選挙後の情勢と統一署名の意義 
日時:12月10日(日)9:30〜11:30 
会場:磯子公会堂3階第1会議室(JR磯子駅徒歩5分) 
講師:後藤仁敏さん(鶴見大学名誉教授、九条かながわの会事務局長) 
会費:300円 
主催:磯子地域九条の会 
問合せ:045-753-6259、北原さん


富士見町九条の会(東京都東村山市)

「自衛隊と憲法九条」 について、語り合いましょう。
日時:12月17日(日)午後1時〜3時
場所:富士見文化センター・2階 第1集会室
主催:富士見町九条の会  
連絡先:山澤(080-3154-5059)


みなと・9条の会(東京都港区)

安倍9条改憲NO!3000万人署名を成功させるつどい
日時:12月18日(月)18:30開会
講演:清水雅彦さん(日本体育大学教授・憲法学)
会場:機械工具会館ホール(東京都港区芝5−14−15)
資料代:500円
主催:戦争法は言いs!みなと総がかり行動実行委員会/みなと・9条の会
連絡先:03−3451−6673


早稲田から広げる9条の会(早稲田大学教職員9条の会)(東京都新宿区)

「9条改憲とは何か?」-- 憲法をめぐる現在の状況と大学関係者の課題
日時:2017年12月20日(水)18:30 開会
講演:木村草太氏(首都大学東京教授)
講演のあと,若手弁護士と学部学生を迎えてディスカッション
会場:早稲田大学8号館 B107教室 (早稲田キャンパス)
主催:早稲田から広げる9条の会(早大教職員9条の会)
連絡先 : w9jyo2@googlegroups.com


九条を守る神奈川県高校教職員の会(神奈川県)

第12回総会:講演「安倍九条改憲と私たちの闘い」
日時:12月24日(日)18:30〜
会場:神奈川県民センター301号室(JR横浜駅北西口徒歩5分) 
講演:小森陽一(九条の会事務局長、東大大学院教授)
資料代:500円 
主催:九条を守る神奈川県教職員の会 
連絡先:早川芳夫さん(E-mail:yoshio_ha2007@yahoo.co.jp


調布九条の会「憲法ひろば」(東京都調布市)

第131回(12月)例会
テーマ:子どもの願いにこたえる子どものための教育を
     道徳と新学習指導要領を考える
日 時:2017年12月25日(月)18時半
お 話:糀谷(こうじや)陽子さん 元中学校教員
場 所:調布市「教育会館」201室
     調布駅南口から徒歩5分(調布市役所の左隣)
参加費:300円
詳細はWebサイトの「例会案内」をごらんください
    http://www.geocities.jp/chofu9jou/index.html
主 催:調布「憲法ひろば」
(連絡先)E-mail:choufu9jou@yahoo.co.jp


千住九条の会(東京都足立区)

第4回講演イベント 未来を決めるのは私たち! 新たな前進を
日時:1月28日(日)14時〜
トークセッション
中野 晃一氏 (上智大学教授 市民連合よびかけ人)
諏訪原 健氏 (元SEALDs 市民連合)
コーディネーター 窪田 光(千住九条の会 事務局)
会場:千住介護福祉専門学校5階講堂
参加費:500円
講演終了後、 同会場にて新春交流会も開催します。
主催:千住九条の会
連絡先: 090-6953-7144(中田)

活動報告

(メルマガ編集部より) 各地の「活動報告」の原稿をお送り下さい。さまざまな取り組みをできるだけ500字程度にまとめて、編集部までメールでお送り下さい。「こんな活動もある」「こんな運動もできる」「私たちもやってみようか」、さまざまな感想が期待されます。原稿は編集の都合上、若干、手を入れる場合があります。お待ちします。


毎年1回、「美浜区平和と文化のつどい」(千葉県千葉市)

 美浜9条連絡会(千葉市美浜区内の5つの「九条の会」で構成)は、結成以来、毎年1回、「美浜区平和と文化のつどい」を開いています。11回目となる今年の「つどい」は、11月11日(土)に、「千葉合唱団」・「太鼓サークルまぁぶる」の合唱・演奏と渡辺治さんの講演「今、憲法があぶない!いまこそ憲法を守りいかそう!」をおこないました。参加者は、200名を超えました。
 渡辺治さんの講演は、いつもながらの熱のこもった迫力あるもので、たいへん好評でした。会場で提出されたアンケートにも、「わかりやすかった。」「5月3日以降の「安倍九条改憲」の動きがよくわかった。」「選挙の結果でがっかりしていたが、元気がでた。」などの感想が多くありました。
 美浜9条連絡会は、このように「つどい」を成功させたことで、元気を取り戻しました。「安倍九条改憲NO!市民アクション@みはま」(仮称)結成への取り組みや「3000万署名運動」のいっそうの強化のための取り組みなどを、あらたな意気込みで開始しつつあります。              
                                    (美浜九条連絡会世話人 渡辺)


憲法9条を守り生かす宮城のつどい(みやぎ憲法九条の会)

 11月19日(日)、「憲法9条を守り生かす宮城のつどい」が、仙台サンプラザで開かれ、1800人が参加しました。つどいはみやぎ憲法九条の会が主催、宮城県内九条の会連絡会が協賛しました。
 第一部は木村草太先生(首都大学東京大学院教授)は「憲法九条の会の今後」と題して講演されました。自衛隊と憲法九条の会を論じるには武力行使に関する国際法と憲法、安保法制について正確に理解することが必要だ。現代の国際法では武力行使は原則禁止しており武力不行使が原則だ。例外は安保理決議・個別的自衛権・集団的自衛権に基づく3種類だけ。日本国憲法には軍事活動の権限や責任の規定が全くなく、軍を指揮・管理する規定もない。憲法9条についての政府と憲法学会の通説は軍・戦力一般を保持しないとしていることからすれば、この条文は、外国の対する軍・戦力を一切禁じていると理解すべきであり、自衛権の行使も含め一切の武力行使は許されないとの読み方になる。外国の侵略から国民を保護するのは憲法13条の国民保護義務が根拠となり、自衛隊は憲法9条2項に言う「軍」や「戦力」ではなく、個別的自衛権の行使については合憲だと説明できる。憲法13条は国民の生命財産幸福追求の権利の保護を義務付ける規定であり。外国の防衛を義務付けていないから集団的自衛権の根拠とすることはできない。集団的自衛権は違憲であるが、個別的自衛権を行使するために自衛隊は必要であるが、9条の改正は必要ないと話されました。
 第二部は仙台弁護士会スウィングローヤーズのコンサート。2009年に仙台弁護士会の弁護士仲間で「聞いて、みて、楽しい」を目指す音楽バンドとして結成されました。8年連続で仙台ストリートジャズフェスティバルに出演し、根強いファンの応援があります。総勢18人の若い人の演奏は素晴らしく、会場は大いに盛り上がりました。
 最後にアピール提案を満場の拍手で採択されました。


編集後記〜憲法審査会の委員の出席率

今期、特別国会での憲法審査会の実質審議は、衆議院が11月30日、参議院が12月6日の2回でした。今回、自民党などの改憲主張に同調する維新の会、希望の党などの動きが特徴でしたが、これとは別に、委員の出席率が非常に高いのも特徴でした。衆議院は50人、参議院は45人ですが、会議にはそのほとんどが出席していました。しばらく前頃は、出席が半数にも満たなくて、会議が始められないなどということもあったのですが、改憲派の気合の入り方を感じました。発言の中身が陳腐なのは相変わらずですが、自民党はいよいよ改憲だと意気込んでいるようです。私たちも3000万署名、頑張りましょう。(T)